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2012-06-26 [スズムシ日記]

古事記

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 自宅に帰ってから細々と読み継いできた「口語訳古事記」をやっと読み終えた。随分と時間がかかった。でも口語訳だからとってもスムーズに脳みそに物語りが入ってきた。天武天皇の命によって、稗田阿礼の誦習(しょうしゅう:語り部が王家の出自にまつわる伝承を諳んじていて語ること)を太安万呂が書き取ったとされている。3編になるが、神代編が面白い。因幡のうさぎのはなしなどみんな知っている。僕は子どもの頃絵本で読んだと思う。神代編の冒頭を読んでみようか。

 なにもなかったのじゃ……、言葉で言いあらわせるものは、なにも。あったのは、そうさな、うずまきみたいなものじゃったかのう。この老いぼれはなにも聞いてはおらぬし、見てもおらぬでのう。知っておるのは、天と地とが出来てからのことじゃ……。

 とまあこんな調子。二段組みの文章構成の下段は詳細な文言の解説が載っている。それを照らしながら読み進めなさいと、神話の世界へ誘ってくれる。現代語訳をしたのは三浦祐之氏。帯には文藝春秋80周年記念出版とある。勿論古本やでゲットしたもの。総ページ494のうち、およそ130ページが後半の解説。古事記の世界に没入すること間違いなし。


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