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まみれるということ [図工の現場]

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先だって、落合第四小学校で城西大会があった。ぼくはいろ分科会の講師を申しつかっていたので、分科会の授業だけを駆け巡った。それでも3つの授業をつぶさに拝見することが出来ずに、断片的な印象でしか話すことができなかった。1授業に1講師という体制がいいのだがと思った。
幼稚園年長と小学校3年生の交流授業では、ビニル袋で変身する内容だった。リーダーがフォロワーの面倒をみることが主眼だと思うが、3年のボウヤたちは自分で忍者になって面倒はあまりみられない。そうだ、そりゃそうだと思う。幼稚園の多動の子(先生が教えてくれた)ビニルの山に這いつくばっていた。だから、僕のその子の気分を味わおうとビニルの山に埋もれてみた。快楽ではないけれど、ほんのり温かいのだった。
先生たちよ。教える先兵でなく、教わる(材料に)大人になるべきたと思う。僕がそのようにすると、いい年してって揶揄の眼差しが僕をめがけて飛んできた。バッカじゃないのって思った。おつに清ますんじゃないよってホントに思った爺でした。
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2011-10-20 [図工の現場]

中野図工部の研究授業

昨日は中野図工部の研究授業を拝見させていただいた。授業したのは新卒5年目の若い図工の先生(勿論女性)。実は今年になってやっと念願の図工専科になったのだそうだ。学芸大学では美術教育を専攻してきたという。4月から図工部の先輩方に手取り足取りされながら、公開授業にやっと辿り着いたようだ。特別に講堂を使っての授業だった。内容は色シャボン玉で遊ぶもの。次週にはあそんだ跡形からイメージを広げて絵を描くらしい(指導案ではそうなっていた)。でも、研究会で僕はもうこれで終了でもいいのではないかと発言した。
それよりも都会の子どもには珍しくナイーブな2年生で先生の一言一言に眼を輝かせて聞き入っている。体を乗りだして……。いつもは担任の先生が図工をしている。廊下などで知ってはいるが、若いセンセイがしてくれる図工は初めてなのだ。だからもう新鮮なのだね。
授業は色のついやシャボン液をストローで吹いてあぶくをつくり、それを画用紙にたらし込むいたってシンプルなもの。でも初めての経験だから、最初は臆病になって体も動かない。それが、後半になると体も熱をおびて温かくなり(体がうごきはじめるからあたたかくなる、そしてこころも柔和にそして柔軟になる。体が動いてこころがつくられるのだ)全身でシャボン玉をつくりはじめる。色と形とイメージの共通事項を考えるよい材料を提供してくれた。
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事前授業での取組みの作品が廊下に展示されていたが、シャボン玉の形からの見立ての内容で、結局、形のよしあしが作品のよしあしを決定してしまう。見立て授業のむずかしさがある。この題材は教科書に掲載されているようだが、どうなのか。絵として表すのでなく、造形遊びでおわりでいいように思う。見立てた泡のかたちよりそこからイメージを広げたトグロをまく蛇の方が面白い。自発のイメージだね。
体がうごきだす様子と作品を見てくださいね。
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最初は正座で姿勢も硬い。どうしたらよいのかの最初の試行錯誤の段階ですね。
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それが次第に上半身が動き出し、片ひざ立てて、腕も動き出していますね。
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手にもシャボン液をつけて、もう塗れています。心もシャボン液に染まっています。
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そして、しまいには立ち上がって全身で泡と格闘しています。格闘って言っても、楽しくです。
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もうこうなると形をたよりに見立ての授業は成り立ちませんね。断念すべきでしょうね。
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何度も先輩たちと試行錯誤して仕上げた色シャボン液。でも、どうなんでしょうね。子どもたちに試行錯誤したのだから、つくらせたいですね。シャボン液を。
そして特別に仕立てられた体育館での授業。それはそれは特別貴賓席のようですね。いつもはこうはいきません。図工室ではどのようにすべきか考えたいものです。あるいは、革命でも起こして、体育館を図工室にせよと言って立てこもるのも一つの方法ですね。実際のところ、このような潤沢な空間があれば、最高ですね。半分は三和土にして、絵の具がついたら水で流すようにする。高かい空間にはワイヤーを張り巡らせて、いつでも作品が空間に浮かんでいる。どうでしょうかね。無理ですね。(^O^)






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2011-09-07 [図工の現場]

6日は「レガス図工クラブ」
表題は、新宿区未来創造財団の事業名。区内の小学生児童へ募集をかけて、集まったのがおよそ20名。午後4時30分から6時まで、1時間半の造形活動だ。中には私学の附属小へ通っている子どももいる。昨年からの常連もいる。年間カリキュラムは矢木先生が案出していただいている。そして講師が鷲尾さんと森さん。森さんは今年退職された。再雇用はしないとのこと。木工所で家具をつくるのだそうだ。うらやましい。昔都図研城東大会で事務局長をして以来の付合いで、CCAAにも顔を出してとお願いして、レガスの講師になってもらった。
3人もいてまったく贅沢な世界だと思う。だから図工室とはまったく違っているのは仕方がない。でも、参加費や材料代まで支払っての参加であるから、子供たちは親にねだって、ぜひとも参加したいとおもっているのだろうと思う。中には母親に奨められての参加もあるのかもしれない。
今回のテーマは小さな絵を描こうというもの、10cm四方の小さなダンボール紙にボールペンで下書きして、面相筆で彩色している。2週連続のことだが、何枚も何枚も描いている。よく飽きないものだと関心する。そしておよそ全ての子どもたちの表現が素朴だということだ。そぼくつまりこどもらしいと言い換えてもいい。スポーツ万能のこどもではない、控えめな子どもたちなのだと思う。学校の教室では。でもこれも推測。
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森・矢木・鷲尾先生。みんなリタイヤ組。CCAAは社会教育としてこれからも発展させよう。退職した図工の先生もいっぱい呼んじゃうぞ。
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小さいから心が動くってことがあるのだね。繊細な筋肉の活動がある。
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天国と地獄ですって。イメージはどこから湧き出すのだろうね。
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11月下旬には、レガス新宿(明治通にある早稲田理工学部の隣です)で展覧会がある。
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2011-09-03 [図工の現場]

寺子屋

昨日2日夕刻から寺子屋でした。講座は「抹茶茶碗をつくろう」。講師は「清野義光」氏。参加者はだ〜れも知らないらしい。そうですね。一世代前の全造連や関ブロや都図研を担ってきた人です。僕が全造連の委員長の時代には事務局長もしてくれました。その後、氏は委員長にもなっています。都展賞状問題で都図研にクレームを付けて以来、都図研から自ら進んで疎遠になりました。豊島時代では小山正彦先生を囲んで泥酔会なる陶芸のグループを立ち上げ、何度か展覧会もしました。僕も参加していますよ。泥酔ですから、酔っぱらうのが目的でしたね。昨今は管理職が目を光らせていますから、図工のセンセイもぶらぶらのんびり図工室に立てこもっていられませんね。息もつけないくらいのですね。
寺子屋は19名しか参加しませんでしたが、茶碗をみんな楽しそうにつくっていましたよ。茶碗の縁にそって中側に親指をいれて粘土を伸ばすのと外側に親指をそえて伸ばすのとではどんな違いがあるか分かる?と手捻りの基本を教えてもらいました。縁に五山なりなど、蘊蓄もあって僕にはよい講義でした。
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山羊髭の清野氏です。生憎3日が姪っ子の結婚式だと言って、8時には退散して福島へ向かいました。
彼も僕も福島です。おとうさんが先生。お兄さんも先生です。
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親指を中に入れてつまみながらのばしていますね。
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粘土がやわらかで、そしてカンナも揃っていない中、でも、高台の作り方を伝授してくれました。
そうそう、最初にU字型の傘の骨を叩いて平らにし、それを丸棒に取り付けて、見事なかきべらを制作してくれました。ホントは道具づくりが面白いんだって言っていました。せいのさんは。
DSCN1608.jpgDSCN1610.jpg見本の茶碗を半分に切断して、厚さの違いを説明しています。高台のあたりの粘土の厚みを理解させるための方法ですね。納得でした。
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ひよこの豊永さんも真剣です。
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底を上にして置くのと下にして置くのとどう違うのですか?と質問されました。多分、底を上にして置くと、口が広がらずに、そのまま乾燥するよ。口が上だと、厚さが薄いとひろがってくるよと言いました。当たっているかしら?
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