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樹 吠える [スズムシ日記]

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 毎日新聞特集ワイド(4月24日付)は『いかがなものか』と銘打って、第二次安倍内閣の動向を「タカ派色を抑えて 安全運転」といった風評があるが、どう思うかと、内田樹さんと吉永みち子さんと身内の石破さんに問い掛けている。内田さんの論理が明快で大賛成なので繙いてみましょう ね。

 論理の主題は「本質は目先の利益優先」。それじゃいってみましょう。


 そもそも安倍政権のどこが安全運転なんですか。財界、官僚、メディア、みんなで安倍政権ど併走しているから安全運転に見えるだけです。

 安倍政権は日本のグローバル化を進めています。要は株式会社の論理で国家を運営しようとしている。株式会社の平均寿命は日本で7年、米国で5年と言われています。その寿命を基準に政策判断する。今期の利益が最優先で会社の永続は目的ではない。

 一方、国民国家は少なくとも100年スパンで政策判断する。自然資源や医療、教育などの社会的共通資本を守り、国民を再生産すること野最優先課題だからです。でも安倍政権はそうではない。

 原発再稼働が適例です。安価な電力を求める財界の要請を受けて再稼働させようとする。目先の金を将来の国民の健康より優先させる。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)も同じ。農林水産業が壊滅し、日本の山河が失われた後どうなるか。結果が出るのは30後、50年後ですが、そんな未来はグローバル資本主義者たちは考えない。

 安倍自民党が最優先するのは政権保持です。それには自由貿易を国是とする米国に好感されることが必須。だから過剰なまでに親米的であろうとする。経済障壁を解体し、日本をフラットな市場にして米国に迎合しようとする。改憲して集団的自衛権の行使を目指すのも同じ理由。米国の国益を優先すれば国民国家が解体するリスクが高いのに、目先の利益に飛びつく。安倍自民党のこの態度こそグローバリスト的です。

 メディアはこの方向を歓迎している。大きな変化があって社会不安が高まれば情報へのニーズが高まり「商売になる」から。だから安全運転という言葉に収めて併走し、問題点を指摘しない。

 今の日本で何が起きているか、メディアは責任を持って全体像を報道すべきです。そうすれば国民にも反対する声が広がるかもしれません。

(スズムシ:ホントだ。最近のマスコミはもう弱体もいいところだ。橋本にすりよって、もちあげたりなどなど、ばっかじゃないかと思う)


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