わたしのしあわせ [スズムシ日記]
ブログがログインできない状態がつづいていました。ソネットに電話して、原因が判明しました。いつもまにやらIDが変更になっていました。なんでなのですか、まったくわかりませんが、やっと3日ぶりにログインして、アップすることができました。ネット状でのセキュリティーの関係のようです。ヤフーがデータを漏洩させたとの報道のあとです。こんなことになったのは。まあ、気を取り直してよっこらしょです。再スタートは川上未映子さんとまいります。
きらめく一瞬 残したくて
新聞日曜版切り抜き。紙面の3分の1を映像に使っている。贅沢な紙面だ。記者もカメラマンも腕に寄りをかけて臨むに違いない。記者は棚部秀行、カメラマンは丸山博。本日の主人公は僕の愛人(!?)川上未映子さん。
未央子さんの幸せは3つある。「創作のひらめき」「フリルやレース」「名付け」。はしはしに、言葉が煌めきます。はっとしますね。流石です。
これを残したい、つて思う瞬間があるんです。テーマとかではなくて、この場面、この感じ、このセリフが、パンとひらめく。私に色があれば、その瞬間、ぱっと真っ赤になって、さ一つと青になっていると思います。
私の幸せは創作と直結していますね。ものすごくうれしくて、すぐにアイフォンに入力します。特に短編小説ではそういうのが核になります。
新刊の短編集「愛の夢とか」の表題作なら、ピアノを弾けない人が机に向かって、音に合わせて、指だけタタンッタタンってするときの高揚感、でもその後に残る空しさだったり。
身体とポエジー(詩情)が交ざって、きらめきを浴びた瞬間が幸せ、それを毎日、感じられることも幸せです。
フリルやレースがすごく好きです。お歳をとってから、幼女返りする感じでフリルに走るという傾向もあるみたいなんですが、私は子供のころから一貫して好きですね。幼いころ、少女漫画に触れすぎたというのが大きくて、少女漫画的なものや考え方に、今でも影響されているのがわかります。
失われてしまったイノセンス(無垢)や時間のイメージをかたちにしたら、わたしの場合、フリルやレースになるのかも。見るのも、身につけるのも、触るのも、全部、ずっと好きです。
名前が「みえこ」でなかったら、と今でも思ってるんです。名前は女の子にとって、この世界から逸脱する魔法の呪文。私は今もこの魔法を握りしめています。
男の子って、夢は宇宙飛行士とか総理大臣って言えるでしょ。世界を変えていくような。でも女の子ってお嫁さんとかケーキ屋さん。少女たちはごっこ遊びで、違った名前を付け合うんですよね。自分じゃない可能性に触れていたい、それでささやかに世界を作り直していた。
男の子たちがロボットで、戦争の縮小版を日々たくましくしていたときに、世界を静かに革命していたんです。名付けは力ですね。
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