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障害児の学童 柔軟な対策を [スズムシ日記]

 


 スズムシ:朝日新聞(20429日付東京版)に放課後デイサービス「ゆうやけ子どもクラブ」代表の村岡真治さんが障害児対策を早急に!と訴えている。


実はスズムシ(鈴石)は20年度、熱海や湯河原の「放課後デイサービス」で造形活動を提供してきた。長い絵をみんなで描いたり、粘土で亀をつくったり、積み木で遊んだり。同志は清野義光さん。そして穴澤秀隆さん。そのドキュメントも制作した。


そんなことから、障害児への思いは半端じゃないぞ!と自負している。


その秋山さんは次のように新聞紙上で訴えている。


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私が代表を務める「ゆうやけ子どもクラブ」は定員20人の放課後デイサービス(障害児の学童保育)ですが、緊急事態宣言の前に規模を縮小し、どうしても家庭で過ごせない子だけを受け入れ、今は半分以下になっています。


事情はそれぞれです。家にはきょうだいがいて、父親も在宅で仕事をするようになり、けんかみたいになると。その子はかまってほしいけど、そうそうかまってもいられない。その子も怒るし、父親も怒る。母親は笑い話半分に、虐待すれすれだと話していました。


障害の重い姉が作業所に通う日が減り、障害が軽い妹の方がゆうやけに、というのもあります。


新型コロナにどう向き合うべきなのか。議論できていません。事態がどんどん変化し、厚生労働省や都から事務連絡などが次々にきて対応に追われ、目の前があまり見えない感じです。


縮小してでも開所を前提に、と考えてきたけど、感染拡大が深刻化し、休所を考えるべきだと思っています。電車通勤の職員もいて不安を抱えている。ただ、行き場が必要な子たちとの両立をしなくてはいけません。


今は子どもが来るか来ないかで収入が増減する仕組みです。「障害児放課後グループ連絡会・東京」に入る71事業所で休所は5カ所。多くは不安に駆られながらやっています。


休所しても運営を維持できるよう補償をセットにしてほしい。居場所が必要な子どもには別枠で対応できるよう、人員配置基準などを柔軟にできないものか。厚労省や都は対策を急いでほしい。56日で収束とはいかないでよう。長期的にみて、選択肢を増やしてもらいたいです。


放課後デイに活気が戻るのは学校が再開されたときでしょう。普段の生活リズムが子どもにとっていかに大事か、改めて思います。


「子どもたちが活動の主人公になる」を合言葉にやってきました。学校とこういう場で、思い切り身も心も動かして、家に帰ればほっとして、ご飯を食べてお風呂に入り、ぐっすり眠る……。そういう日が早く戻ってほしいです。


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村岡真治さん 


 


小平市にある「ゆうやけ子どもクラブ」は、障害のある子どもたちが放課後や学校が休みの日に集う場だ。子どもの居場所を求める親たちの願いから1978年に発足し、子や親たちに寄り添い、成長を見守ってきた。その日常を見つめたドキュメンタリー映画「ゆうやけ子どもクラブ!」がポレポレで上映された。ぼくもこのドキュメントを見にいった。手がけたのは井手洋子監督だ。村岡真治さんから、設立40周年記念の市民コンサート用に映像制作を相談されたのがきっかけだったという。上映制作実行委員会も結成され、井手さんは2年かけて制作した。映画の中で、指導員の女性におんぶで散歩の行き先を指示する小学5年生の男の子。彼が背中越しに虫の鳴き声を聞き、風を感じ、季節を味わっているのが、表情の変化から見てとれる。「子どもの気持ちの膨らみを保障している」と井手さんが実感する。


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井手洋子監督


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映画の中の指導員と子ども


 


 


 障害のある子らに向けた放課後活動の場は、2012年に「放課後等デイサービス」として制度化された。新規にサービスを行う事業者が増える中で、国は18年、報酬改定を実施。「ゆうやけ」は人件費や人員の削減を迫られている。熱海や湯河原での体験実感では、施設が貧弱であること。やや管理的だったこと(やむを得ない。人員が少ないためだ。また備品などが潤沢でない)だから、大がかりな造形活動はほとんどされていない。「ゆうやけ子どもクラブ」は例外的に施設が大きく、子どもたちがのびのびと活動していたのが印象的だった。


 


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