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2011-10-20 [図工の現場]

中野図工部の研究授業

昨日は中野図工部の研究授業を拝見させていただいた。授業したのは新卒5年目の若い図工の先生(勿論女性)。実は今年になってやっと念願の図工専科になったのだそうだ。学芸大学では美術教育を専攻してきたという。4月から図工部の先輩方に手取り足取りされながら、公開授業にやっと辿り着いたようだ。特別に講堂を使っての授業だった。内容は色シャボン玉で遊ぶもの。次週にはあそんだ跡形からイメージを広げて絵を描くらしい(指導案ではそうなっていた)。でも、研究会で僕はもうこれで終了でもいいのではないかと発言した。
それよりも都会の子どもには珍しくナイーブな2年生で先生の一言一言に眼を輝かせて聞き入っている。体を乗りだして……。いつもは担任の先生が図工をしている。廊下などで知ってはいるが、若いセンセイがしてくれる図工は初めてなのだ。だからもう新鮮なのだね。
授業は色のついやシャボン液をストローで吹いてあぶくをつくり、それを画用紙にたらし込むいたってシンプルなもの。でも初めての経験だから、最初は臆病になって体も動かない。それが、後半になると体も熱をおびて温かくなり(体がうごきはじめるからあたたかくなる、そしてこころも柔和にそして柔軟になる。体が動いてこころがつくられるのだ)全身でシャボン玉をつくりはじめる。色と形とイメージの共通事項を考えるよい材料を提供してくれた。
シャボン4.jpgシャボン2.jpg
事前授業での取組みの作品が廊下に展示されていたが、シャボン玉の形からの見立ての内容で、結局、形のよしあしが作品のよしあしを決定してしまう。見立て授業のむずかしさがある。この題材は教科書に掲載されているようだが、どうなのか。絵として表すのでなく、造形遊びでおわりでいいように思う。見立てた泡のかたちよりそこからイメージを広げたトグロをまく蛇の方が面白い。自発のイメージだね。
体がうごきだす様子と作品を見てくださいね。
シャボン1.jpg
最初は正座で姿勢も硬い。どうしたらよいのかの最初の試行錯誤の段階ですね。
シャボン3.jpg
それが次第に上半身が動き出し、片ひざ立てて、腕も動き出していますね。
シャボン5.jpg
手にもシャボン液をつけて、もう塗れています。心もシャボン液に染まっています。
シャボン10.jpg
そして、しまいには立ち上がって全身で泡と格闘しています。格闘って言っても、楽しくです。
シャボン.jpgシャボン6.jpg
シャボン8.jpg
もうこうなると形をたよりに見立ての授業は成り立ちませんね。断念すべきでしょうね。
シャボン9.jpgシャボン7.jpg
何度も先輩たちと試行錯誤して仕上げた色シャボン液。でも、どうなんでしょうね。子どもたちに試行錯誤したのだから、つくらせたいですね。シャボン液を。
そして特別に仕立てられた体育館での授業。それはそれは特別貴賓席のようですね。いつもはこうはいきません。図工室ではどのようにすべきか考えたいものです。あるいは、革命でも起こして、体育館を図工室にせよと言って立てこもるのも一つの方法ですね。実際のところ、このような潤沢な空間があれば、最高ですね。半分は三和土にして、絵の具がついたら水で流すようにする。高かい空間にはワイヤーを張り巡らせて、いつでも作品が空間に浮かんでいる。どうでしょうかね。無理ですね。(^O^)






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